流れ星☆彡
.



七月半ばに、優太の四十九日の法要が行われた。


今、この世とあの世の間を彷徨っている優太が、この法要でほんとにあの世へ行ってしまうんだと思うと……


胸が痛くて……


胸が苦しくて……


こんなことしたくないって叫びたくなる。



というより……


あたしはいまだに……


優太は帰ってくるって……


信じているのかもしれない。



そうは言いながら、無事にこの法要を済ませた五日後……


朝、蒼太を保育園へ送っていき、家事をして、少し疲れたから横になって……


お昼を過ぎた頃……


陣痛がやってきた。


予定日までは、まだ二週間もあるのに……


先生には「産まれるのは、もう少し先ね」と言われたばかりなのに……


でもカレンダーを見て、納得した。


そして、涙が出た。


今日は……


7月18日。


優太の誕生日は10月18日。


もしかして……


同じ18日だから?


だから、今日生まれてくるの?


何かあるんだと……


運命を感じずにはいられなかった。
< 357 / 404 >

この作品をシェア

pagetop