流れ星☆彡
「最初は週二~三回から始めることにして。家にこもってるより、外の空気を吸ったほうがいいんじゃないかって、そう思うんだけど。でもこれは俺の考えだし、押しつけるつもりはないよ」



外の空気……


それは、最近あたしも思い始めていたこと。


確かに家にいると、優太のことを思い出して泣いてばかり。


蒼太や優華のためにもよくない。



「返事は今すぐじゃなくていいよ」


「はい」



前向きに考えようと思った。



「最近の蒼太くんはどう?」



優太が亡くなって、気持ちが不安定になったのは、あたしだけじゃなかった。


パパのことが大好きだった蒼太。


毎日のように『パパ…パパ…』と言って、泣きながら優太の姿を探していて……


こんな小さな子には、どうやって教えたらいいのかわからなくて……


夜空を眺めながら、一番光っている星を指差して、



『パパはあそこにいるんだよ』



なんて教えてみたけれど……


わかるはずもない。
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