流れ星☆彡
宝物
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ゴールデンウィークを過ぎた頃、太一さんと健吾さんが訪ねてきた。


この二人は大学卒業後、地元で就職して、今は社会人二年目。


優太の遺影と位牌の前で手を合わせたあと、



「もう一年経つんだな」


「はい」


「来週さ、バスケ仲間を集(ツド)って、優太を偲(シノ)ぼうと思ってんだ。須藤ちゃんも来ない?」


「えっ」


「蒼太と優華も連れてきていいよ」



こうやって、優太を忘れないでそういう集まりを開いてくれること……


こうやって声をかけてくれたこと……


ほんとにほんとに嬉しい。


でも……



「ごめんなさい。行けないです」



きっと、何で優太だけいないんだろうって……


その場にいることが辛くなる。



「そっか」
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