流れ星☆彡
その夜、子供達が寝てからいつものように優太の前に座った。



優太……


あたし、贅沢は言わなかったよね?


ただ傍にいてくれるだけで良かったんだよ?




…――中学生の時、うまくいってなかった一年間のあと、あなたと初めて結ばれた時、あなたは言ったよね……



『寂しい思いばっかさせてごめんな?もうそんな思いは、ぜってぇにさせねぇから』



って。


今のあたしは、あの時よりも何万倍も、何億倍も寂しい思いをしているよ。




…――苦手な絶叫系に乗れるように、何度も遊園地へ通って、あたしの16才の誕生日に連れていってくれたよね……


その夜……



『俺には絢華だけだから。ずっと一緒にいような?』


『うん、あたしも優太だけだよ。ずっと離さないからね』


『ぜってぇ離すなよ』



こんな言葉を交わしたよね?


あたし、優太のことを離したつもりはないんだよ。


それなのに、どうしてあなたはここにいないの?
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