流れ星☆彡
優太が指差した先には、あたしの赤い水玉の傘。


朝は快晴で、とても雨が降るようには思えなかった空模様。


でも夕方には雨が降るかもしれないと言った、お天気お姉さんの言葉を信じて、傘を持ってきたんだ。



『ダメ?』



そう首を傾げながら聞いてくる優太を見て、快晴の中恥ずかしい思いをしながら傘を手にしていたことは、あたしの記憶の中から吹っ飛んでしまった。



『いいですよ』



そう言って優太を見上げると、周りを悩殺してしまうんじゃないかという極上の笑みを浮かべながら



『サンキュー、じゃあ帰ろうぜ』



とあたしの傘を手にした。


相合傘……


妄想の中では、何度も優太と肩を並べていた。


でも実際に肩が触れ合うほど近くにいることが、こんなにもどきどきして、こんなにも落ち着かなくて、こんなにも冷静でいられないことだなんて……


まったく知らなかった。



『ゆ、優太先輩はどこの高校を受けるんですか?』



どきどきする胸を押さえながら、今一番気になっていることを聞いた。



『桜ヶ丘高校』


『え!?優太先輩って頭いいんですね』
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