流れ星☆彡
「そんなことないよ!あたしだって、このダルさがなければ、あの痛みがなければ、優太ともっといっぱい触れ合いたいもん」


「やっぱ、……相当痛かった?」


「うん。……でもね、幸せの痛みだったよ」


「……そういう言い方、やべぇって。絢華、可愛すぎ」



そう言って、またぎゅっと抱き締められた。


そのあと、ずっとくっついていたら、いつの間にか眠っていて、いつの間にか朝が来ていた。


優太の寝顔を見ながら、そっと布団から抜け出そうとすると、腕をぎゅっとつかまれた。



「行くな!」


「え?」


「どこにも行くな」



そう言ってまた優太の胸におさまった。



「……でも優太、そろそろ準備しないと、今日も学校だよ?あたし一回家に帰らなきゃ何もないし」


「……」



あれ?



「優太?」



優太の顔を見上げると……


スヤスヤと寝息をたてていて……


あれ?寝てる。



「ぷっ」



寝呆けていたんだと思うと、つい笑みがこぼれてしまった。
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