流れ星☆彡
まだ少し時間があったから、いろんな話をしながらゆっくり食べた。



「絢華、勉強はどうだ?相変わらず厳しいのか?」


「えっ、うん。……でもね、みんなのおかげで50%が70%になったんだよ!」


「マジ!?すげぇじゃん!」



優太が目を輝かせて喜んでくれている。


そんな優太を見ていると、頑張ってきてよかったって思う。



「でもまだ厳しいけどね」


「みんなのおかげって誰?」


「えっとね、……先生でしょ、菜摘でしょ、井口くんでしょ、……あと一番成果が出たのは杉浦くんのおかげ。凄く頭がいいんだよ!凄くわかりやすいし、ほとんどが杉浦くんのおかげ」


「……」



突然、目の前に座る優太の手が止まり、ついさっきまでの目の輝きを失って、眉間に皺が寄った。



「優太?」


「今日から俺が教えてやる」


「えっ、何言ってんの?優太はバスケがあるじゃん」



あたしに勉強なんて教える時間なんてないはず。



「帰ってから……」


「そんなことしなくていいよ。学校帰りに、みんなで図書館寄って勉強するのも楽しいんだよ?」


「……」


「大丈夫だって!この調子でいけばきっと合格できる。昨日までのあたしとは違って、集中力もアップするだろうし」
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