流れ星☆彡
「真っ直ぐ帰れば大丈夫だ。いつもはメシも食ってから帰るから遅ぇんだ」


「そうだったんだ」



知らなかった。


でも、そうだよね。


優太は家に帰っても一人だもんね。



「じゃあ、今日はうちで食べたら?おばあちゃんに言っとくよ」


「ん、そうさせてもらうかな」



ご飯を食べたら、優太が乗る自転車の後ろに乗って、家まで送ってもらった。








「菜摘っ!」


「わっ、何!?絢華、ビックリするじゃん。てか、何かいいことあったんでしょ?」


「うん!」


「なんか、そんな絢華久々に見る。優太先輩と何があったの?」



あたしの元気な姿を見て、優太と何かあったってそう思った菜摘。


いつも沈んでる原因も、こうやって舞い上がってる原因も、すべて優太だからだよね。


あたしって、いつも優太を中心に回ってるんだなぁ。



「大切にされてただけだった」


「ん?どういう意味?」



昨日からのことを話した。


そしたら……



「優太先輩、やっぱカッコイイねー。だけど、あれだけカッコ良くて、あれだけモテていても、嫉妬はするんだね」


「嫉妬?」


「まさか、絢華気付いてないの?」



何のことだろう。



「わかんない」


「ふふ、優太先輩も心配だろうね」


「だから何が?」
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