流れ星☆彡
「ねぇ杉浦くん」


「ん?」


「いまさらなんだけど、杉浦くんって勉強できてるの?もしかして、あたし邪魔してる?」


「あはは、ほんとにいまさらじゃん」


「ご、ごめん!」


「でも心配いらねぇよ。俺、とっくに合格圏内だからさ。須藤に教えてると何げに復習になったりするし」


「ほんとに?」


「ん、ほんと」



そうは言ってくれるけれど、受験生って一分一秒を惜しんだりするよね?


ほんとに無理していないのかな。


心配になったから、



「無理な時はちゃんと“無理”って言ってね」



と、一応言っておいた。



「……そろそろちょっと休憩しようぜ」



時計を見ると、結構時間が経っていた。


集中していた証拠だ。



「……そういえば、菜摘と井口くんはイブにクリスマスするの?」



目の前で、仲良さそうに勉強している二人に問い掛けた。



「うん、その予定。絢華は?」


「えっ、あたし?……まだそんな話は全然してないや。でもバスケ忙しいし、夜だけかな」


「お泊まり?」


「えっ!?」


「今日も朝帰りだったんでしょ?」


「ちょっ、菜摘!」



“朝帰り”って……


間違ってはいないけれど……


そう言われると、凄くどきどきする。



「へぇー、須藤って優太先輩んちに泊まったりしてんだ?」



井口くんまで、話に乗ってきた。
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