流れ星☆彡
「泊まったのは、昨日が初めてだよ。ずっとうまくいってなかったし」


「マジ?」


「うん」


「昨日やっと、お互いの気持ちがスッキリしたんだよね?」


「うん。……なんか、言葉にしなきゃ何も伝わらないんだなって、実感した」



井口くんが難しそうな顔をして



「深いなぁ」



なんて言うから



「なんか、おじさんみたい」



心の中で言ったつもりが声に出ていた。



「失礼だなっ!」



と、井口くんが必死に言うから、ここが図書館だってことも忘れて、みんなで笑ってしまった。



「何笑ってんの?」



そんなときに、後方から聞こえてきた声……


この声は……


慌てて振り返ると、予想通りそこにいたのは……



「優太!もう終わったの?」


「まぁな。つか、勉強はしてねぇの?」


「うん、今は休憩中」


「そっか」



そう言いながら、優太が大きな手で髪をすくように撫でてくるから、凄くどきどきしてきた。



「そういえば優太先輩」



菜摘が優太に話し掛けた。



「ん?」


「優太先輩は、絢華とのクリスマス、ちゃんと考えてるんですか?」
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