流れ星☆彡
「ちょっ、優太!?」



暗いし人も少ないけれど、こんな図書館を出たところでするなんて……


恥ずかしいっ。



「やっぱ妬ける」


「えっ?」


「いつもあんなにくっついてんの?」


「くっつく?」



何のこと?



「あの隣に座ってた奴と、あんなにくっついて勉強してんのかって聞いたんだけど」


「……くっつくっていうか、近くにいないと教えてもらえないよ?」


「まあ、そうだけど」



優太は苦笑しながらそう言ったけれど……


もしかしてこれが、菜摘の言っていた嫉妬?



「優太」


「ん?」


「嫉妬?」


「……」


「優太?」


「俺、散々絢華のことを放っておいたくせに、近くに男の存在があっただけで動揺してやんの。……情けねぇ」



なんか、凄く嬉しい。


絡めた腕にぎゅっと力をこめた。



「あたしは優太だけだよ。優太だけが好き」


「俺も、絢華だけだ。これからもずっと……」



そう言ってまた、唇を重ねた――…
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