流れ星☆彡
「後ろに乗って?」


「うん」



後ろの荷台にはブランケットが敷いてあって、あたしのために……という想いが見えて、心が凄く温かくなって、胸がきゅんと疼くのを感じた。


そのまま優太のアパートへ向かった。


夜はもともと“クリスマスはばあちゃんと三人でやろうな”って優太が言ってくれていたから、それまでは優太と二人で過ごすことにした。


でも優太の部屋に入って、いつの間にか机の上には、なぜか参考書とノートが広げられていて……


やっぱりそうだよね。


受験生だもんね。


ていうか、もともとは一緒に過ごせる時間じゃなかったんだから、こうやって隣にいるだけでも幸せだって思わなきゃ。


ノートに鉛筆を走らせていると、ふと隣から強い視線を感じた。


優太を見ると、やっぱりこっちを見ていて……



「間違ってる?」


「いや」


「じゃあ、何?」


「……」



何も言わないと、また不安になる。



「優太、……不安になるから、言って?」



二週間前のあの出来事から……


こうやって、優太には胸の中にためずに、思っていることをちゃんと言えるようになった。
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