流れ星☆彡
優太の胸の中は、凄く心地がいい。


優太の今の身長は182cm。毎日ハードな練習をしているせいか、凄く逞しい身体をしている。


そんな大きな胸に包まれていると、163cmという女の中では大きい方のあたしでも、すっぽりとおさまってしまう。



「ねぇ」


「ん?」


「休憩時間の方が断然長くない?」


「あはは、確かに。でもさ、クリスマスくらいは、こうやってくっついてようぜ?」


「うん」



しばらく、お互いに何も話さず、心地いい沈黙に包まれていたけれど……


その沈黙を破るように、優太が静かに口を開いた。



「……なぁ、絢華」


「ん?」


「今日みたいなこと、よくあんのか?」



今日みたいなこと?


突然言われたことに、あたしの頭はその内容についていけない。



「え、何?」


「……男に呼び出されたりとか、コクられたりとか」



あ……、今日呼び出されたことを言っていたんだ。



「たまにね」



頭上で、優太が大きく息を吐くのが聞こえる。



「心配だ」


「何で?ちゃんと断ってるよ、彼氏がいるって」


「でもさ……」



凄く歯切れの悪い感じだけれど……



「そんなこと言ったら、あたしの方が心配だよ!優太は告白なんてしょっちゅうでしょ?」


「俺は男だからさ」


「関係ない!お色気で迫られたら、優太だってコロッといっちゃうかもしんないじゃん」



つい、本音がこぼれる。
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