流れ星☆彡
優太は、あたしのおでこにデコピンしながら



「ばぁーか、……んなわけねぇだろ。絢華に迫られたらコロッといくけど、他の女には何も感じねぇよ」



また、どきっとするようなことを言うんだ。


あたしの心臓、いくつあっても足りないよ。



「……合格して、一緒に通いたいな」


「そうだな」


「優太がバスケしてるとこも、また見たいし」


「そういや、最近バスケデートはねぇもんな」


「デート自体なかったでしょ?」



優太がずっとあたしのことを避けていたんだから。



「……」


「優太?怒った?」



突然沈黙になった優太に、意地悪な言い方をして気分を害しちゃったかなと、不安になる。



「いや、俺、もったいねぇことしたなって。絢華との時間、一年くらい無駄にしたんだよな」


「ほんとだよ。どんだけ寂しい思いをしたか。優太の誕生日が、一番、辛かった。もう桜ヶ丘目指すのをやめようとまで思ってた」


「あん時は、……マジで悪かったよ。あのあと、すっげぇへこんだんだ。……絢華、泣いてただろ?」


「気付いてたの?」


「ん、ダチにも説教されたよ」


「説教?あの時一緒にいた人?」


「ん」
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