流れ星☆彡
.


「絢華の家に泊まるのは、初めてだな」


「うん、なんか不思議。……こうやって、あたしのベッドで優太と二人で寝てるの」


「そうだな。この部屋には数えきれねぇほど来てるけど、こうやって寝るのは初めてだもんな」


「うん」



いつもこのベッドを背もたれにして、いろんな話をしているんだよね。


普段のことを脳裏に浮かべながら、つい笑みをこぼしていると……


優太が口の端を少し持ち上げながら、口を開く。



「ここでも確かめとく?」


「何を?」



何か確かめるものなんて、あったっけ?


真剣に頭の中をフル回転させていたのに……



「愛だよ、愛。ここでもシとく?」


「……っ!」



最近の優太はこういうことばかり。


でも……


あたしに触れてこなかった時、“優太はあまり興味がないんだ”って、ずっとそう思っていたから……


だから……


こういうのばかりは困るけれど、やっぱり凄く嬉しい。



「絢華」


「ん?」



顔を上げると、優太の顔が近づいてきて唇が重なった。


ずっと心が離れていたからか、今がほんとに幸せ。


贅沢は言わない……


こうやって、ただ優太の傍にいたい。


ずっとずっと……
< 65 / 404 >

この作品をシェア

pagetop