流れ星☆彡
卒業
.



年が明け、二月半ばを過ぎた。


あたしの成績は……


先生からは“もしかしたらいけるかもな”と言われるようになった。


そう言われた時は、思わず先生の前で涙を流してしまったけれど……


“泣くのは合格してからにしろ”と、また涙を誘うようなことを言われて、手におえなくなってしまった。


だって、こう言ってくれるのは、合格する可能性があるからだもん。



この時期になると、授業も自習ばかりで自分の苦手な科目を勉強できたりする。


先日受験した滑り止めの私立高校は合格した。


でもあくまでも、本命は約半月後に控えた桜ヶ丘。


最後の追込みに入っている。



帰りは相変わらず四人で図書館へ行く。


菜摘と井口くんは、同じくらいの成績だから同じ高校を受ける。


杉浦くんは、あたしに教えてばかりなのに、自分の成績をちゃんと維持していて、あたしよりレベルが二つも上の高校を受ける。


ちゃんと合格圏内らしい。


受験が終わったら、みんなでパァーッとカラオケへ行こうって話になった。
< 66 / 404 >

この作品をシェア

pagetop