流れ星☆彡
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「絢華、受験終わったら二人で卒業旅行にでも行かない?」



帰り道、図書館へ向かう道中で菜摘が話し掛けてきた。



「卒業旅行?いいね!」


「高校離れちゃうし、絢華とはあんまり会えなくなっちゃうもん」


「ほんとだね」



菜摘とは同じバスケ部だったし、奇跡的にクラスも三年間同じだった。


だからずっと一緒にいた。


離れてしまうことが想像できない。


凄く寂しくなっちゃうな。



結局、ディズニーランドへ行くことになった。


この卒業旅行のためにも、今頑張らなければならない。








「行ってきまーす」



そう言って外へ出た。



「いい天気」



両手を天にかざすように上にあげて、伸びをする。


絶好の卒業式日和り。


空は雲一つなくて、澄み渡るようなブルーが広がっている。


そんな空を見上げていると……



「卒業おめでとう」



後ろから聞こえた声に振り返る。



「優太!ありがとう。でも、学校は?」



こんな時間にここにいたら、授業には間に合わないはず。



「今日は遅刻」



なんて、普通に言っているけれど……



「ダメじゃん」
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