流れ星☆彡
「だって、……優太に会える最後の日だって思ってたから」



一年生のあたしが泣くなんて、端から見ればおかしな光景だもんね。



「今日は、“菜摘ちゃんにあんまり会えなくなる”って泣くのか?」


「そうかも。それから、……優太と出会った場所だから、もう通うことはないって思ったら泣けてくるかもしれない」


「俺のことでも泣くことがあるんだ?」


「あるよ。いつだってあたしの中心には、優太がいるから」



キーッ!



「ひゃっ、何!?」



突然急ブレーキをかけるから、かなりビックリした。



「絢華、朝から反則だぞ」



反則?


優太が振り返って、キスをしてきた。



「ちょっ!こんなとこで何やってんの!?」



ポツリポツリとだけど、登校してる子もいるのに!


絶対に見られた!



「絢華があんなことを言うからだろ?」


「はぁ?とりあえず止まってないで、自転車こいでよ!」



恥ずかしい!


恥ずかしすぎるっ!


でも……


ちょっぴり嬉しい……と思ってしまったあたしは、相当優太に惚れてるな。
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