流れ星☆彡
寂しい
「絢華ー、聞いてるの?どっか飛んでるよー」


「あ」



優太とのことを思い出していて、菜摘の話を全然聞いてなかった。



「ごめん」


「どうせ優太先輩のことでも考えてたんでしょ?」



バレてるし。



「最近どうなのー?」



最近……



「……避けられてるかも」



この言葉を発したとたん、涙がポロポロと溢れてきた。



「ちょっ、絢華!?」



桜ヶ丘高校のバスケ部はほんとに強くて、練習量も半端ない。


だから、あまり会えないことも覚悟してたし、頑張って耐えてきた。


でも最近は、電話やメールもほとんどなくなって、約束をドタキャンされることもある。


しかも一度や二度じゃない。


最後に会ったのは……


もう一ヵ月も前。



「絢華?」


「振られちゃうかも」


「え!?何か言われたの?」


「言われるも何も、……もう二週間くらい、連絡もない」


「……」


「やっぱり、見てるだけの方がよかったのかな」



あの頃って、一目見れただけで凄く嬉しくて、言葉を交わせたらその日は眠れないくらいに幸せだった。
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