流れ星☆彡
そうだった、……ここ、正門前じゃん!


でも優太は……



「目立ったほうが好都合」



なんて言う。



「はぁ!?」



そんなわけないのに……


意味がわからないよ。



「ふふ、優太先輩、絢華に惚れすぎです」


「バレた?」



でも、菜摘にはわかっているようで……



「はい。絢華はわかってないみたいですけど」


「そうなんだよなー、コイツ全然気付かねぇの」


「え、俺もわかんねぇ」


「おまえはわかんなくていいんだよ」



あたしと同様、井口くんもさっぱりだったらしく……


でも、優太から言われた一言で、井口くんはいじけてしまった。



「じゃあ、俺行くよ」


「優太、ありがとう」



自転車で走り去っていく優太の背中を、見えなくなるまでずっと見ていた。






そして行われた、卒業式。


優太の予想通り、式の間はずっと涙が止まらなかった。


最後のホームルームが終わった後、夕方からクラスのみんなでカラオケへ行こうという話になった。


今日が最後だと思うと、なかなか帰ろうと言う人もいなくて、みんな仲の良い友達同士で話し込んでいる。



「ねぇ、絢華ちゃん」



そんな中、同じクラスの女の子が話し掛けてきた。



「何?」
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