流れ星☆彡
菜摘のもとへ走ると、



「絢華、呼び出し」


「えーっ!?」


「な、なに?」


「助けてくれたんじゃなかったの?」



凄くタイミングがよかったから、てっきり助けてくれたもんだとばかり思っていたよ。



「何のこと?……てか、早く行かなきゃ。廊下で待ってるみたいよ」


「……うん」



そのまま廊下に出ると……



「あれ?坂井くん?」


「ん、呼び出したの、俺」



坂井くんは同じバスケ部だった。



「ちょっと、いい?」


「うん」



この階の一番奥が空き教室。


その前の廊下で立ち止まって……



「須藤って、優太先輩と付き合ってんの?」


「うん、そうだけど?」


「やっぱりそうなんだ。……今朝二人でいるのを見かけて……」



あーあ、ここにも見てる人がいたよ。



「まぁでも、今日言うって決めてたし……」



……?


独り言?



「俺さ、ずっと須藤のことが好きだったんだ」


「……」



正直、困る。



「彼氏いるとか考えなかったし……、しかもそれが優太先輩とか……、ぜってぇ勝ち目ねぇじゃん」


「ごめんね」


「うわっ、即効振られた。いつから付き合ってんの?」
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