流れ星☆彡
合格発表
*



五時に目が覚めた。


今日は桜ヶ丘の合格発表。


あたしのこれからが、決まる。


夜もなかなか寝付けなかったのに……


気になって、こんなに早くに目が覚めてしまった。


貼り出されるのは正午なのに……


まだ七時間もある。


ちょっと寒いけれど、シャワーを浴びた。



そのあとは、テレビを観たり、雑誌を見たり、携帯を触ってみたり……


何をやっていても、やっぱり落ち着かなくて……


でも気付いたら、そろそろ家を出る時間で……



桜ヶ丘高校へ着いたのは、合格発表の掲示板が貼りだされる十分前。


続々と学生が集まってきたけれど……


あたしは、時計ばかりが気になる。



「絢華」



気付いたら隣には、部活で登校していた優太がいて、思わず優太の腕をつかんでしまった。



「優太、どきどきしすぎて胸が痛いよ」


「大丈夫だって」



そう言って、頭を撫でてくれた。


その時、掲示板が貼りだされて……



「絢華、何番?」


「378番」
< 78 / 404 >

この作品をシェア

pagetop