流れ星☆彡
そんな時の幸せな想いって、……最近は全然ない。



「絢華から連絡してみたら?」


「怖くて、できないよ」


「……そっか。気晴らしに光司誘ってカラオケ行っちゃう?」


「うん」




結局その日は、井口くんとその友達の杉浦くんも呼んで、カラオケで歌いまくった。


悲しくなりたくないから、あたしが歌う曲は明るいものばかり。


歌や話が途切れると、優太のことを思い出して泣けてくるから、ひたすら歌ってひたすらしゃべり続けた。



「今日の須藤、テンションが高いな」



隣に座った杉浦くんが話し掛けてきたけれど……



「受験勉強ばかりで、たまにはこういうのもなきゃやってられないでしょ」


「まあ確かに。須藤ってどこ受けんの?」


「……」


「須藤?」



少しでも優太につながる話が出ると……


ヤバい、泣きそう。



「ご、ごめんっ、ちょっとトイレ」



トイレに駆け込んだ瞬間、涙がポロポロと溢れてきた。
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