流れ星☆彡
「俺、着替えてくるから、絢華はここで待ってろよ。一緒に帰ろう?」


「うん!」



優太が着替えている間に、必要な書類を貰いにいって、おばあちゃんに電話を掛けて、報告した。


番号を写メっちゃおうかな。


携帯を掲示板にかざして撮っていると……



「絢華」


「優太、これ写メっちゃった」



そう言いながら、振り返った先にいたのは……


優太一人じゃなくて、友達も一緒にいた。



「絢華、これ、友達の太一(タイチ)と健吾(ケンゴ)」


「“これ”って言うなよー」


「この子が優太の絢華ちゃんか」


「おいっ、名前で呼ぶな。“須藤”って呼べよ」




少しからかい気味に言ったお友達が、あたしの名前を言ったら……


優太の表情は、とたんに不機嫌なものに変わった。



「はぁ?おまえってそんなキャラだっけ?」


「マジかよ。……えっと、じゃあ、……須藤ちゃん、俺のこと覚えてる?」



お友達も戸惑いながら、そう聞いてきたけれど……


あたし、この人と会ったことがあるの?



「太一、何ナンパみたいなことしてんだよ」



そう言ったのは健吾さん。


ていうか、普通に聞き流していたけれど、須藤ちゃんって……


初めて呼ばれた。



「ちげぇよ、俺、一回会ってるもん」


「え?」



やっぱり会ったことがあるの?


いつ?どこで?



「“知らねぇ”って顔してるけど」


「うわっ、マジ?覚えてねぇ?ほら、優太が追い返した日だよ!」



健吾さんの一言に、太一さんがちょっぴりショックを受けながら、そう言ったけれど……


追い返した日?
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