理解
「……じゃあ、俺は好きじゃないの?」
ブスッと膨れる彼にまた笑い、男の顔に自身の顔を近付ける。
「まさか。好きだから一緒にいるんじゃない」
至近距離にも関わらず、ふたりの視線は交わったまま離れない。
「………それに」
クスッと笑みを零し、男の唇を白い指が這う。
「貴方は綺麗よ」
そう言ったが早いか、女は男の唇を奪った。ふわりと純白のワンピースが揺れ、羽織っていた淡い桃色のガーディアンもまた踊る。ふたりは角度をかえ、相手の唇に触れ続けた。男はスッと左手を彼女の腰に回し、さらに引き寄せる。