強気なあたしと甘々彼氏
和樹は普通に言ってるけど、
あたしにしたらすごいことなんだよ?
……和樹はわかってるのかなぁ?
「あぁ、もぅ止めよ止めよ!
てか、そんなことより早く体育館行かなきゃ
だよね!」
緊張したような感じから抜け出したくて、あたしは、話を変えた。
でも、
和樹にとっては、逆効果だったみたい……
「話逸らすとは良い度胸だな? ん?」
挑発的な顔をしてあたしに近寄ってきた。
一気に顔の距離が近くなってのどに何か詰まったみたいに声がでなくなった。
「別に、大した意味はないよ?」
さっきまでの勢いがなくなって、声が小さくなっていく。