強気なあたしと甘々彼氏
全校生徒公認!?
廊下に出ると、ひと一人いなくて
シンと静まり返っていた。
『もうそろそろ告白タイムを始めます!
見たい方は、体育館に集まってくださぁい!』
女子の放送委員の声がふいに廊下に響いた。
それで、
誰もいなかったんだ…
じゃあ、あたしたちも行かなきゃだね…
全校生徒の前で告白するっていうのは、
答えがわかっていてもやっぱり緊張するもんだなぁ……
さっきとは、違うドキドキが心臓を早くしていくのがわかる。
キュッ…
緊張してるのが伝わったのか、
和樹は無言で握っていた手に力を入れた。
「ありがと…」
小さく呟くと、なんだか緊張も落ち着いてきたみたいだった。
『後、5分で始まりまぁす♪』
また、同じ子の声が聞こえてあたし達は急いで体育館に向かった。