強気なあたしと甘々彼氏
キャピキャピとした声であたしを勇気づけようと思ってるのか知らないけど、
あたしには、
"どうせ、フラれるに決まってる"
って言ってるようにしか聞こえなかった。
「それは、どうも…」
別にアンタたちに慰めてもらうほど友達がいないわけじゃないし!?
心の中で毒づく。
真璃菜にシメられたとは思えない態度。
『それでは、次は飛び入り参加のー……』
あっ、あたしじゃない?
あぁ…
ヤバッ…また緊張してきた…
落ち着けあたし。
『榛葉敦美さんです!』
「わっ…!」
呼ばれるとわかっていてもビックリしてしまう。
あたしは、小さく深呼吸をして、
ステージに上がった。