強気なあたしと甘々彼氏



「敦美」


ステージを見ていた和樹はあたしに視線を戻す。



まだ、乾ききっていない涙のせいで視界が滲んで見える。


「屋上で言ってたこと覚えてるか?」




へ…?



「えっ…と、」



なんだっけー…!?



パニックになって頭がうまく働かない。



「"告白タイムってゅーのが終わったら、俺の


家直行"忘れたとは言わせねーよ?」



少し首を傾けて笑う和樹は幼い男の子のよう…



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