強気なあたしと甘々彼氏
「やめ…っ」
「もぅ、めんどくさいから…言わせてもらうけ
ど、アンタキモいんだけど…和樹くんと別れて
よ。そしたら許したげる」
なんで、そーなるの?
「嫌」
どんなにイジメられても、
あたしは、和樹と別れるなんて嫌だ。
それだけは、
譲れない…。
あたしが、予想外の返事をしたからなのか、すっとんきょうな顔をしてるまほ。
でも…
すぐさっきまでの不気味な顔に戻る。
「良い根性してる…まほに口答えなんてねぇ…」
「じゃあさ、まほ!この子に学祭のステージに
出てもらうのは?」
学祭のステージ…?
噂でしか聞いたことないけど。
その噂によると、「告白タイム」って言うのがあるらしい。
「ステージで、和樹くんに告白できたら、許し
てあげる♪」
急に機嫌が良くなったまほはやっとあたしから手を離した。