強気なあたしと甘々彼氏




「真璃菜…大丈夫かなぁ…」




キュッと和樹の制服の裾を握る。


すると、
和樹はあたしの頭をポンポンと小さい子供をなだめるみたいに撫でる。



"大丈夫"


って言ってくれてるみたいだった。




「真璃菜は心配いらねーよ?」



え…?


「なんで!?わかるの?」




「あ? だってアイツん家、武道家だぜ?」



へぇ、だったら心配ない……って何ー!?




ま、ままま真璃菜が武道やってるだって!?



あり得ない。


てゅうか、それ初耳なんですけど…



「敦美には恥ずかしくて言えなかったんだと」




あたしが思ったことがわかったのか、
和樹が説明してくれた。



でっ、でもじゃあなんで和樹には言えたの?



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