強気なあたしと甘々彼氏
「まぁ、俺に言えたのは俺のことなんとも思っ
てないからだな。アイツに彼氏ができたら、
絶対言わないと思うし?
だから、敦美は余計な心配すんなよ?」
チュッと、頬に軽くキスをする。
「ねっ、ぇ……もっとして?」
「え……?」
あたしの言葉が理解できないのか、固まってる。
だけど、なんだか嬉しそうに、そして
意地悪そうに笑った。
「敦美からもっとして。なんて聞けると思わな
かったな?」
いちいち恥ずかしい。
「バカ……からかわないでよ…」
「や、素直じゃん? 俺は嬉しいけどな~」
なんでこんなこと言っちゃったのかはあたしにもわからない。
でも…してほしかったんだ。
学校でキスするなんとめったにできないしね?
「じゃあ、敦美の期待に答えてやるか~」
上から目線。
なんか、ムカつく。
でも、好き。
こんなとこも好き。