強気なあたしと甘々彼氏



「やっぱ、誰も居ねーな」




和樹に連れられて着たのは屋上。


屋上には誰もいない。
ちょっと騒いでる声は聞こえるけど、後は何も聞こえない。



静かに吹く風とあたし達の呼吸だけが聞こえる。




「ほら、突っ立ってないでこっち来いよ?」




柱に背をつけてあぐらをかいて座る和樹。



ぽんぽん叩いてるのは膝の上。


はぁ?



そこに座れと?

「いゃいゃ……自分で座るよ」



< 96 / 242 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop