love complex~女は胸がすべてじゃない!!~
「ど、どうしたんですか?」

ハッと我に返った敦紀さんは、

慌てて器具を拾っていた。

・・・

私もそれを手伝う。

・・・

「ちょっとお話がありまして」


・・・

「「・・あ・・」」

・・・

お約束のように、

一つの器具を

二人が取り合う形になった。

・・・

私は慌てて手をのかした。

・・・でも、

敦紀さんはその手をサッと掴んだ。

・・・

「えっと・・あの・・」


「もう二度と、会わない。

そう言いましたよね?」


「・・・そ、そうですね。

やっぱり、帰ります。

私、病気みたいです」

なぜかそんなことを口走っていた。
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