Message 〜キミに伝えたいコト〜
〜sakura sid〜

『ねえ、もういいでしょ?』


「先生に聞いてはみるけれど、来週までは大人しくしてた方が良いと思うよ。

まぁ、紙飛行機の主が気になるのは私も一緒だけどね〜」


もう‼
日向さんったら…

季節の変わり目は、必ず熱をだす。
でも今回はなかなか手強くて、今朝になってやっと平熱までさがったのだから、そんなに簡単に外にだしてもらえないのはわかってる。

…だけど、こんな細やかな我儘くらいはいいよね?









結局、あれから10日間院内学級すら許可がおりず、窓を開けて5月の風だけは感じていた。



「桜空ちゃん、今日の検査結果が良かったら、明日から中庭OKって圭吾先生からの伝言よ。」


『やっと出られる〜
だけど、また沢山検査するんだよね…』


朝イチの検温で、日向さんから言われた希望の言葉。
だけど、体調を崩したあとは必ず精密検査が待ってる。



重い足取りで、 エレベーターに乗り込み、2階の入院患者専用の検査室を目指す。







きゃっ‼
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