Message 〜キミに伝えたいコト〜
ドンと身体への痛みの後、冷たい床に尻餅をついた私。
「…いってぇー」
『ごめんなさい…
私、考えごとしながら……あっ………』
「ちょっとあなた達、大丈夫?」
検査科の看護師さんが二人駆け寄ってきてくれ、それぞれに介添えしてたたせてもらった。
『俺の方こそ、ごめん。』
たったそれだけの会話だった。
でもね、その後の検査は何をしたのかも全然記憶になくて、気づいたら終わっていた。
「桜空ちゃん、終わったよ。」
『あっ、はい有難うございました。』
看護師さんの表情が、いつもより優しく感じるのは気のせいかな?
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「さっきは、ごめん。怪我しなかった?
…少し話せないかな?」
検査室の自動扉を出たところで、声をかけられ、私は彼の隣に座った。
ここの病室のソファーは、所謂病院のとは違い、ふっかふかで身体が包みこまれる。