Message 〜キミに伝えたいコト〜
『さっきは、ホントにごめんなさい。
足、怪我してるみたいだけど転んじゃって大丈夫でした?』



「あっ、これね。
ギプスで固定されてるから大丈夫だよ。


俺の名前は、翔 高2
キミは?」



『あっ、同い年なんですね。
私は、桜空です。
ずっと入院してるから、学校には通ったことがないけれど…』



「どこが悪いの?
…なんて聞いちゃダメかな。」



何故だか、嫌じゃなかった。
だって彼は……



『私、生まれつき心臓に欠陥があって、5才の時に手術をしたの。
……それでも良くならなくて、ずっとここから抜け出せなくて……』



「そっかぁ、だから中庭がキミの憩いの場所なんだね。」



『えっ?』



「キミの元へ届いた紙飛行機…
俺が飛ばしたの。」


これで納得してくれた?
なんてニッコリ微笑まれたら、私はどうしたらいい?



だって彼は…




私が生死を彷徨っていた2年前の冬に、夢の中でずっと一緒にいてくれた人だったから。



神様、彼との出会いは運命だと思ってもイイですか?

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