Message 〜キミに伝えたいコト〜
『遠藤さんだったんだ、私を助けてくれたの。
誰も教えてくれないから、知らなくて、ずっとお礼も言わずでごめんなさい。』


ぺこりと頭を下げた私の後に続くように


「桜空を助けてくれたの、遠藤さんだったんですね。
オレ…、ついさっきずっと昔にした約束を思い出したばっかだったから、遠藤さんが助けてくれなかったら、桜空と再会できなかったかもだし、
ずーっと思い出せないまま過ぎていたかもしれない。」







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「『いただきまーす。』」

遠藤さんに誘われて、カフェテリアへと場所を移した私たち。

やっぱりここも、病院とは思えない豪華さで、ケーキセットを注文した3人の前には、大きな銀色のトレーいっぱいに数十種類の美味しそうなケーキが並んでいて…
ウェイトレスさんが一つづつ説明をしてくれる。

「ワシは、抹茶のにしようかな?
2人は何にする? 」


翔くんは、ショコラ
私はモンブランをチョイス


「少々お待ちくださいね。」

ウェイトレスさんが、トレーを持ってカウンターに戻っていくと


「この病院は、院長の道楽みたいなもんじゃわ。」

『私、ここも初めてだよ。』


オレも…って翔くん


「流石のワシも、乙女と2人っきりでここは来づらくて、連れてきてやれなかったんじゃ。
翔くんがいてくれてよかったよ。」

それから数分で、先ほど注文したケーキとそれぞれ違うドリンクが、綺麗な柄のお皿とカップで、私たちのテーブルに並べられた。


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