Message 〜キミに伝えたいコト〜




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「よぉ桜空、今日は元気がないな?
食事は……ちゃんと食べてるみたいだな。」


カルテを見ながらも、テキパキと診察を進める圭吾先生。


『最近なんで呼び捨てなの?』

「俺の愛情表現。」

「…ぷっ」

『もー、日向さんまで楽しんでるし。』


「ほらっ、聴診器あてるからボタン外して。」

『エロオヤジ‼』

「はっ、彼氏ができたら急に色気づいちゃって。
そんだけ元気がありゃ、大丈夫だとは思うけど、

翔が退院するのが淋しいか?」


あの日から1ヶ月ちょっと、毎日2人で過ごしてきた。
夏休み中は毎日来るよ…って、言ってくれてはいるけれど、部活だってあるだろうし今より確実に時間は減っちゃう。


『わがまま言ったら、嫌われちゃう?』

「高校生だからなぁ〜

俺なら、どれだけでも我儘聞いてやれるぞ、桜空。」

「圭吾先生、それフォローになってないですって。」


大丈夫だよ、って日向さんは言ってくれたけれど…


毎日会うようになって、知ったことがある。
それは、翔くんの面会に来る部活のマネージャーさん。
私たちより1つ年上みたいだけれど、きっと翔くんの事が好きなんだ。

恋愛経験のない私にだってそれくらいはわかる。

目の前にいる圭吾先生の修羅場をちっちゃな頃から見せられてるからね…









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