恋の音
「おっはよ」

学校に着くとまた、咲たちがしゃべりかけてきた。


また、私たちは話に盛り上がっていく。

誰かが冗談を言うたび、ほかの人たちが笑う。

やっぱり、楽しい。


キーンコンカンコン。

チャイムが鳴って、楽しい時間も終わり。

先生が入ってくるまでに席についていないと、遅刻対象になってしまう。

だから、私たちはチャイムが鳴った瞬間にダッシュして自分の席に直行する。


「おはよ」

野村に挨拶された。

恥ずかしいから、


「うん」


としか言わないけど。


野村が、いやな顔をしている。

私に話しかけても、返事をあまりしない。


私だったら、いやだと思うのに。

野村に最低なことをしてしまっている。

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