恋の音
「えっとね...あたしは、多分...好きじゃないと思う。」

「多分って!?どういうこと?」


みんながあたしの話に食いついてきた。

チャイムが鳴ったような気がするけど、無視無視~

授業なんかより、恋バナっしょ!!


「んとね、さっき野村に答え教えてもらってお礼言ったときにね、野村が顔を赤めたんだ。
それに胸がキュンってなったような気がしたの。」


それで、それでと食い付いてくる咲たちにあたしはすべてを打ち明けた。


さっき、みんなで野村の話をしてるときに胸が痛くなったこと。

心がもやもやすること。


すべてを打ち明けた瞬間、みんなは口をそろえて言った。


「それは恋!!」


萌は、初恋だもんねぇ。というようなお母さん的目線で見られた。


そうですよ、今まで16年間男子になんか興味もわかないし、好きな人どころか気になる人も現れなかった。



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