幼なじみの恋
「…んで?どうした?何があった?」
屋上で健人に言われた。
言うべきなのかどーか。
迷っていると、
「……俺はね。…多分、今の莉子に告っても振られる…。実際に莉子から好きな人の話について、相談されたことがあるんだ」
いきなり言われたことに私は、驚きを隠せなかった。
「……健人。私ね…どうしたらいいのか分からないの…」
「……うん。麻由…ゆっくりでいいから…ね?」
そう言って、泣きそうな私を抱きしめてくれた。