二手合わせ
罪悪感に似た何かが私の心を占める。
でも、あんな人達にこんな感情を持つことが嫌だ。
永倉さんが、何も減ってないお膳を見るたびに、申し訳なさそうな、それでいて悲しそうな顔をしているからだろうか。
そんな表情するくらいなら、解放してくれればいいのにと心底思う。
私はこの部屋で体操座りをして、膝に額を当て、目を閉じている。
見たくない。
何も見たくない。
見たら受け入れなきゃいけないから。
何も、見たくない。
私は閉じている目蓋にさらに力を入れた。