Secret・family
―――――気が付くとベッドで寝ていた。
「美羽、大丈夫?」
横にいたのは愛依だった。
「愛依。私、どうなったの?」
「直樹が美羽のお腹に激突してきて
あんた、倒れちゃったの。
それを翔也が保健室に運んだの。
っで、勝手なことして悪いんだけど
妊娠してること、保健の先生には
話しちゃった。」
「そっか。」
私、妊娠してたんだ。
「そしたら、先生が血は出てないから
流産はしてないと思うって言って
病院には連れてかなかったの。
多分、びっくりした衝撃で
倒れたって。
勝手に話しちゃって、ごめんね。」
「ううん。ありがとう。」
「じゃあ、先生呼んでくるね。」
愛依はそう言って保健室を出て行った。