Secret・family

「美羽ちゃーん。」

校門を通った時、聞き覚えのある

声がした。

後ろを振り返ると、桜がいた。

うわ、朝から最悪なんですけど…

「何?昨日、これ以上関わり
 持たないでって言ったでしょ?」

「昨日とかその前のこととかぁ
 何かあ、ごめんねっ。」

「はっ?」

「だからぁ、翔也君のこととか
 美羽ちゃんのこととか
 とりまごめんってこと。」

この語尾をのばすしゃべり方とか

流行後バッチリ入れちゃってるとことか

反省してないくせに謝るってゆうのとか

とにかく全てにムカついて

私は完全無視して

教室へ向かった。
< 169 / 237 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop