Secret・family

「じゃあ、両想いだったんだね。」

「えっ?」

「実は私も低学年の頃は
 何とも思ってなかった。
 だけど、高学年になって
 クラスが一緒になって
 同じ空間で生活しているうちに、
 翔也の事が好きになってたんだ。」

自分でも驚くくらい本音が出た。

「本当?」

「うん!」

私は、恥ずかしさとうれしさで

泣きそうだったけど、

思いっきり微笑んだ。
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