Secret・family
……
しばらく沈黙が続いた。だけど、
「嘘でしょ?本当なのそれ?」
って突然愛依が大声をあげたから
びっくりした。
「本当だよ。」
私が事実を認めると、
愛依は涙目になって喜んでくれた。
私は安心したのか、泣いてしまった。
愛依は私をそっと抱きしめてくれた。
――キーンコーンカーンコーン♪
しばらくすると、
朝の会が始まるチャイムが鳴った。
「あっ、行かなきゃ…」
「そうだね。また話きいてね。」
「もちろんさぁ。」
私たちは急いで教室に向かった。