Secret・family
「美羽~。」
「愛依、おはよう。」
「あれからどうなった?」
お母さんとのこと話そうか迷ったけど
結局話すことにした。
「てっきり、怒られるかと思ったんだ。
だけど、産みたいって言ったら、
お父さんにはそう伝えておくし、
翔也の親が賛成すれば、
応援してくれるって言ってた。」
はぁ、全部話しちゃった。
「ふ~ん。」
あれっ?愛依、怒ってるの?
愛依って怒ると無言になる。
だからてっきりそう思ったら
「私も応援するよ。
いつだって美羽の味方だって
言ったじゃん!」
だって。うれし~!!
「ありがとう、愛依。」
私は目にたまってる涙を
こらえながら言った。