Secret・family

「お姉ちゃん…学校は?」

「めんどくさくなったから休んじゃった。」

「ふ~ん。っで、何か用?」

「あっ、妊娠の事だけどさぁ。」

こんな時間に入ってきたから、

こんな事かとは思っていた。

「学校ってどうすんの?」

「う~ん。まだ考えてる。
 でも、子供産んだら一緒にいたいし…」

まだ今後の事なんて考えてなかった。

それを思うと気が重い。

「そうなんだ。ねえ、今日買い物行こうか。」

「えぁっ?」

びっくりして変な声が出ちゃったよ。

「ヤダ?」

「別に、そういうわけじゃないけど…」

「よしっ、決まり~!!」

お姉ちゃんは私の返事を待たずに

部屋を出て行ってしまった。

もう、具合悪くて学校休んでるのに…。

まあたまにはいいか。

お姉ちゃんと出かけるのなんて

久々だし。
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