Secret・family
「その子、産むんでしょ?」
お姉ちゃんは私のお腹を指さして言った。
「うん。産むってもう決めたから。
翔也のお母さんたちも応援してくれる
って言ってたし。」
「そっかぁ。ねえ、産まれたら
私にも抱かせてよ?!」
「うん。もちろん!」
「このベビーカーかわいいじゃん。
今バイトしてるからお金たまったら
出産祝いにでも買ってあげようか?」
「うれしい。頑張って産むから。」
私は誓った。今お腹の中にいる子を
全力で守ると。